なぜ「ホームページ制作会社と良好な関係を続けるために」を取り上げたかというと、
「前の業者と連絡が取れなくなった」
「前の業者との関係性が悪くなった」
といったネガティブな原因で弊社にお声がかかることが多いからです。
連絡が取れなくなるケースは個人事業主さんと付き合ってて・・というケースが多いですが、関係性に関しては個人法人といった企業規模は関係ないようです。
ただ、お客様とホームページ制作会社さんとの関係は良好であるに越したことはないですよね?
関係がこじれる原因は色々だとは思いますが、ここでは「コミュニケーション」について取り上げます。
ホームページを新設またはリニューアルする際にWeb担当者さんはホームページ制作会社に指示しなければなりません。
リニューアルの目的や目標、デザインのテイスト、機能要件等々・・・
もちろんホームページ制作会社さんは、そのお客様のご要望に対して提案するわけですが、
個人的に言われて「切なかったり」「困ったり」した一言を以下にまとめました。
■「あのサイトをパクって(マネして)」
決して多くはありませんが、「○○ってサイトがあるんで、それをパクっといて」と言われることがあります。
もちろんレイアウトや想定される機能、魅せ方等々を参考にすることはできます。
ただ、デザインをしてる制作会社に「パクれ(マネしろ)」というのは結構傷つくものです。
※これは真剣にデザインをしている企業であればあるほどダメージ大きいと思います。
ご理解いただき難いかもしれませんが、マネするだけで済む仕事は基本どこでもできる仕事です。
制作会社としては「なぜ自社を選んでもらえたのか?」という存在意義を問う部分に触れますので、言い方だけでいうと「参考にして」と改めていただいた方が円滑にコミュニケーションを取ることができると思います。
■「よくわからないから勝手に作って」
さっきの「マネして」の逆ですね。これは結構多いです。
確かによくわからないからこそ、外部の業者に依頼するのだとは思うのですが、素材ゼロで作ることはできません。
どんな人に向けて、どんなイメージを伝えたくて、なんの情報を特に見せたいのか・・・
そんなある程度の素材は必要ですので、一緒に考えるというスタンスだけはお持ち頂いたほうがいいかと思います。
■「普通に考えたら・・・」
これは多くはないですが、システム案件で発生することがある一言です。
システムを組んでいく際に密に打ち合わせを重ねていくと「皆さんの普通」と「プログラマの普通」が違うことに気づくと思います。
要件定義やシステム仕様に基づいた要件が「プログラマの普通」です。
そのギャップを埋めるためにディレクターやSE(システムエンジニア)がいるわけですが、この「普通」という概念の違いがあることを前提とした打ち合わせをされることをオススメします。
「アマゾンや楽天でもこうなってるんだから普通に考えたらこうすべき!」
仰りたいことはすごいわかるんです。
でも、アマゾンや楽天の仕組みを作る予算ではないと思うんです。
ここで考えないといけないことは、
後々「普通に考えたら・・」と言わなくて済むようにシステム(仕組み)の部分に関しては焦らずじっくり打ち合わせをするべきだということです。
■まとめとして
あくまでも発注者と受注者の関係ですし、発注者であるお客様は遠慮をする必要はないと思います。
ただ良好な関係を築くことはお客様にとってもメリットが大きいと思うので、少しだけ上記を気にしてホームページ制作会社さんと付き合ってみてはいかがでしょうか?