WordPressがどうやってWebサイトを表示させているのか、少し掘り下げて解説していきます。
この記事の目次
Webサーバとドメインの働き
WordPressの前に、Webサイトが表示される仕組みを解説します。
Webサーバの仕組み(Apacheその他)
Webサイトを表示するためにはWebサーバが必要です。長時間稼働させるために、耐久性の高いパーツを使ったり、ラックに入れて同じ専有面積でもたくさん稼働できるようにしていますが、基本的に普段使っているパソコンと構成はほぼ同じです。
パソコンと同じくOSがインストールされていて、Webサーバとして稼働させるアプリケーション(Apache、IISなど)を動かし、Webサーバとして初めて機能します。
DNSとドメインの関係
WebサーバにHTML等のファイルを置くだけでは、IPアドレスでしかアクセスできません。
ドメインとWebサーバを紐付ける仕組みがDNS(ドメインネームサーバ)です。IPアドレスとドメインを紐付けることで、https://cubecube.netと入力したときに、キューブのWebサイトが表示できるのは、DNSを参照してWebサーバを見つけてファイルを取得しているからです。
PHPとは
WebサイトはHTMLを使って表示しますが、表示を変えようとするとファイルを編集する必要があります。通常、自分のパソコンで編集してFTPでWebサーバにアップロードする、という一連の作業が必要です。
これを、もっと手軽に色々なアプリケーションを使わず、Webブラウザ上でも編集できるようにするには、プログラムが必要になります。
最近ではPythonやRubyが有名ですが、WordPressはPHPを使って動いています。
このプログラムを使って、お問合せフォームなどが動いています。
データベース(MySQL)とは
データベースとは
データを保持する箱だと思ってください。更新データはもちろん、ログイン情報やサイトの基本情報もデータベースに入っています。
データベースも色々ありますが、WordPressはMySQLを推奨しています。
WordPressはデータベースからデータを取得し、PHPでHTMLに変換して、Webサイトを表示しています。
CMSと呼ばれているものは、プログラムとデータベースの組み合わせで成り立っています。
MySQLの話
データベースは非常に高価なものでした。MySQLやPostgreSQLと言ったフリー(無料)のオープンソースデータベースが登場してから、広く使われるようになりました。WordPressなどの無料CMSが開発されたのも、データベースの恩恵を受けたと考えています。
WordPressはどうやってWebサイトを表示しているのか
PHP+MySQLの仕組み
普段、データベースを意識することはあまりありませんが、概念だけでも知っておくと、WordPressを運営していく上で理解が深まります。
データベースに入ったデータを、PHPを使ってHTMLを表示させている、と書きました。実際にどうなっているか詳しく見てみます。
例えばログイン画面、こちらはwp-login.phpというファイルにアクセスすると表示されます。
ユーザー名、パスワードを入力し、ログインボタンをクリックすると、入力した情報をデータベースに登録されているデータと照合します。合致すれば管理画面が表示され、間違っていれば、エラーメッセージが表示されます。
このようにサイトが表示される裏側では、いろいろな処理が行われています。
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