3C分析のCとは「競合(competitor)」「顧客(customer)」「自社(company)」の頭文字のCをとっているもので、どれも重要な視点です。
ネットが普及する以前からマーケティングでは定番の考え方でしたが、最近はこの古典的なフレームワークが、ネットマーケティングに活用できるということが分かってきました。
この3C分析を使うと、何がKSF(キー・サクセス・ファクター=成功要因)となるかが、浮かび上がってきます。
この記事では、ネットマーケティングへの応用とその方法をまとめていきます。
この記事の目次
競合(competitor)の情報を競合分析ツールで把握する
競合を抜きに戦略を立てることほど企業にとって危険なことはありません。常にライバルの動向に目を光らせることで、自社の課題も見えてきます。
著名な競合分析ツール
それぞれのツールをご紹介します。
・競合のサイトアクセス数を知りベンチマークとすることで、自社のアクセス数が相対的にどのような強みを持っているのか把握する
・競合サイトのSEO対策を知り、自社はどこまでやるべきなのかを把握する
・競合サイトがどんなサービスを使っているかを把握する
・競合サイトのハード的構成的なサーバー状態を把握する
・競合サイトのサーバーパフォーマンスを把握する
WEBSITE GRADER
GTmetrix
Page Speed Insights
これらのサービスを駆使して、製品ラインナップや製品の訴求ポイント、そのキャッチコピーや説明文、さらにランディングページなど、他社の強みで参考になるところを箇条書きで列挙してみましょう。
また、他社がどのような戦略を使っているかを割り出せれば、自社のKSF(キー・サクセス・ファクター=成功要因)を見つけることにもつながります。
顧客(customer)のニーズやウォンツを生のQ&Aサイトからピックアップする
Googleにはいつくかの大型の検索機能アップデートがあります。
劣悪なサイトを駆逐したものや、不正な外部リンクを貼ったサイトの順位を下げるものなどが有名です。
しかし今注目されているのは、2013年に行われた『「顧客の知りたいことを提供する」記事を高く評価する』というハミングバードアップデートです。
これに合わせた記事を作成したいところですが……顧客が何を知りたがっているのかということがわからないと、的外れな記事になってしまうこともあります。
そこで有用となるのがQ&Aサイト。こうしたサイトには検索機能もついていますので、「Yahoo!知恵袋」「教えてGoo」「発言小町」「OKWave」等から、ユーザーが知りたがっていることをいち早く見つけ出します。
ライバルに先んじて、旬の話題で自社サービスや商品にかかわる質問を見つけ出せれば、それがそのまま自社のKSF(キー・サクセス・ファクター=成功要因)の明確化にもつながります。
自社(company)の「ポジション」を確認する
3Cの最終段階である「自社(company)」のポジションは、躍起になって探そうとしないことが大事です。
ここまでで見えてきた「競合(competitor)」「顧客(customer)」の実態から
「まだこの領域に手を出しているライバルはいないのではないか」
「しかも質問サイトを見ると、このことを知りたがっている人が大勢いる感触だ」
などなど。
こうした情報収集を通して、自社のポジションを無理なく確認します。
ごく自然な形でKSF(キー・サクセス・ファクター=成功要因)が見えてくることが理想です。
社長や幹部の”思い入れ(やりたいこと)”を優先すると、この機を逃してしまうこともありえます。
さいごに
以上、「競合(competitor)」「顧客(customer)」「自社(company)」をインターネットマーケティングに応用する方法を見てきました。
単なる方法論ではなく、現実に使いこなすためのツールなども多数ありますので、現代版3Cを活用して、ぜひ自社のKSF(キー・サクセス・ファクター=成功要因)を見つけることが大事です。