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HTML 5 ― HTML 4 からの変更点【W3C草案日本語訳】

「HTML 4」が策定されてすでに12年が経とうとしています
そこでW3Cは、2007年に次期HTML標準となる「HTML 5」に着手すると発表しました
2007年6月に初めてのワーキングドラフトが公開され、今回で3回目の草案の公開となりました

原文::HTML 5 differences from HTML 4(W3C Working Draft 12 February 2009)
http://www.w3.org/TR/html5-diff/
日本語訳はこちら↓
http://standards.mitsue.co.jp/resources/w3c/TR/html5-diff/

「HTML 5」まで何もやっていないのかというとそうではなくて、この間に

1999年……修正を加えた「HTML 4.01」を勧告

HTML 4の標準化作業を完了した後は、HTMLをXMLにより再定義した「XHTML」を次世代の標準と定めて、標準化作業を開始しています

2000年……「XHTML 1.0」を勧告
2001年……「XHTML 1.1」を勧告

現在は「XHTML 2.0」の標準化作業を進めているそうです

デザインと文書構造を切り離しやすく、SEOにも効果がある(正しい文書構造を保てるので当たり前ですが…)と言う理由から、Web業界ではこの「XHTML」の標準になっています
今回はHTML5から新たに追加された要素に注目してみましょう

3.1 新しい要素
文書をよりよく構造化するために、次の要素が新しく追加されました。
section 要素
文書やアプリケーションにおける、一般的なセクションを表します。h1-h6 と共に用いることで、文書構造を表すことができます。

article 要素
blog エントリや新聞記事など、文書の中で独立した一片の内容を表します。

aside 要素
ページの主題とあまり関係のない内容を表します。

header 要素
セクションのヘッダを表します。

footer 要素
セクションのフッタを表します。フッタには作者に関する情報、著作権情報などを含むことができます。

nav 要素
ナビゲーションとなるセクションを表します。

dialog 要素
次のようなマークアップで会話文を表現します。

Costello

Look, you gotta first baseman?

Abbott

Certainly.

Costello

Who’s playing first?

Abbott

That’s right.

Costello

When you pay off the first baseman every month, who gets the money?

Abbott

Every dollar of it.

figure 要素
画像やビデオなどの埋め込み内容に、説明文やキャプションを付加するために用いられます。

Example

と言うことで、例であげられているように、HTMLの構造化を明確に行いましょうと言う点です

現行はヘッダやフッタ要素にしても、<div id=”header”>や<div id=”footer”>などで明示されることが多いですが、名前が統一されているわけではないので、HTMLタグとして明示できるというのはとてもわかりやすくなると思います
もちろんコーディングも格段にやりやすくなるでしょう

input 要素にmonthやemailなどの新しい type 属性がサポートされるのは、素直に歓迎しますね
フォームを利用したプログラムの流用がとても楽になりそうです

ただ、どういった内容ががヘッダに含まれるのが妥当か?などの論議はこれから行われるものだと思われます
こういう論議も大切ですが、我々が一番注目している点は、各社ブラウザがどのように判断するか?と言う点です
やはり、いくら良いものでもレイアウトが崩れたり、文字が読み辛かったりしてはいけません
情報が出そろうまで、しばらく様子見です

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