今年の8月は涼しくなるのが早いですね。デザイナーの林です。
2020年東京オリンピックの影響で、日本が色んな方面で活気づいていますね。国立競技場の白紙になったデザイン、私は好きです。SF映画に出てくる宇宙船みたいでかっこいいです。
さてオリンピックといえば、最近ロゴマークでも話題になりました。某有名ADの方の採用された案が盗作だ、著作権侵害だ!と騒がれました。パクられたとされる側のデザイナーも応戦する姿勢で泥沼状態ですね。ロゴマークから派生して他の作品にまで批判は及び、今や犯罪者扱いです。
同じ業界で働く自分も注目するのは必然です。色んな記事、噂を見ての感想ですが、生みの苦しみも理解できますし、パクってはいけないのも利害を考慮すれば納得できます。
著作権とは法律まで決まっていて、一見きっちりシステム化されていますが、実際はあいまいなグレーゾーンが多いように思います。評価する人が違えば全く意見も違うし、そもそも似てる、似てないの判断に明確な線引きは不可能です。
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モラルが必要
とはいえ、明らかにそのままパクッてる(そう見える)デザインもあるにはあります。パクられた方はいい気はしないでしょうし、採用したクライアントもガッカリしますね。
今回の騒動が大きくなったのは、デザイナーの著作権の認識が甘かったのがもちろん要因です。前出のADの方は名の通りディレクターで、デザイナーに指示を出し、取りまとめるポジションです。手がける案件数は相当あって、一人のデザイナーがどこから素材をとり、アイデアやヒントを得てデザインしたかまで、監督するのは大変な労力です。その手間を省くためには、現場のデザイナーがもっと著作権についての知識を持ち、モラルもわきまえておくべきです。
パクり疑惑のデザインは世界中に!
最近、パクりデザイン記事であふれかえってます。グレーゾーン含め、こじつけ出してもキリがありません。私も制作をしていて、もちろん影響受けるアイデアだらけで、パクッてみたくなります。正直、効率も上がるでしょう。でもそこはもっと時間を使って考えましょうね。(自分に言い聞かしてますww)。ヒントとしては流用しても、作る時点では別物になるように。少なくとも指摘されたときに、パクりではないという根拠を説明できるようにしておきたいですね。考えて生み出したアイデアは説明もできるはずです。これだけデザインが氾濫している中で、似てないものは皆無です。
そういえば、「学ぶ」とは「真似る」が語源だという説を思い出しました。真似ることでうまくなる。繰り返して自分の技術として習得する。偉人達がやってきたことです。
今のこの粗探しの風潮はほっておいて、いいデザインはどんどん頭に入れていきましょう。新しいものを生み出す糧にしましょう。パクられるくらいのデザインができたらデザイナー冥利に尽きるのではないでしょうか!