お客様がホームページやホームページ内の記事にたどり着くためには、Googleなどの検索サイトにキーワードを入力し検索しなければなりません。
この時、企業側が販売したいと考える特定の商品名を直接打ち込んでくれるかというとそれはあまり期待できません。
そもそも商品名が分かる人であればSEO的に凝った作りにしなくてもよく、商品名をダイレクトに入力し、ホームページや記事が上位表示されるパターンが多くなります。
この記事の目次
キーワード選びはツールを積極的に活用
例えば、農業を営んでいたとして「朝採れ有機野菜」という商品名でネット販売をしようとする場合、「朝採れ有機野菜」というキーワードがどれくらい検索されているキーワードなのか、実際にGoogleのサービスである「キーワードプランナー」で確かめてみることができます。
すると――
残念ながら「朝採れ有機野菜」は検索数は計測されませんでした(ゼロに近い)。
せっかくページに商品名を散りばめたとしても、そのキーワードはほとんど検索されないことが多いのです。(認知が低い)
ここで大切なのは、ツールを正しく使いこなすというところから出発しなければならないことです。ついついこだわりが前面に出てしまうかもしれませんが、ユーザー視点からすると「朝採れ有機野菜」というのは、馴染みの薄いキーワードなのです。(広告費をかけてテレビCMなどで宣伝したり、マスメディアに取り上げてもらわなければ、それこそ地元の人達にしか知られない)
この状態では、いくら上質な記事を書いたとしても、そもそもユーザーが検索窓にそれを打ち込んでくれません。
ここで「朝採れ有機野菜」を「有機野菜」に変えてキーワードプランナーで検索してみると
――検索数がいっきに増えます。
検索数の目安
一般的に検索数の目安は下記のようにいわれています。
・ビッグワード 月間検索ボリュームが10,000以上
・ミドルワード 月間検索ボリュームが1,000から10,000
・スモールワールド 月間検索ボリュームが1,000以下(ゼロの場合もあり)
「有機野菜」は間違いなくビッグワード級です。
すなわち、キーワードを変えることで、ユーザの目に触れる機会がどっと増えるのです。
このキーワードボリュームの比較から、大切なことが一つわかります。
それは、キーワードを選ぶ際には、
「自分がアピールしたい言葉ではなくて、ユーザーが使うキーワードを大切にする!」
ということ。
もちろん「朝採れ新鮮野菜」というネーミングを捨てろ、と言っているわけではありません。自分の商品への思い入れがあってこそ商売は成功するという原則は大切です。
しかし、ユーザーだけでなく検索エンジンに対しても商品をアピールするには、ユーザーが頭に浮かび安い言葉を軸に考えることも重要なのです。
お客さん視点で効果的な言葉を選んで確認して下さい。
正しくツールを使いこなす手順
キーワードプランナー
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Googleが公式に提供しているツールです。該当キーワードがどれくらい検索されているか一覧にするツールです。
「有機野菜」などの競合の多いビッグキーワードだけでなく、複合キーワードも提示してくれます。
グッドキーワード
キーワードを入れると「有機野菜 通販」「有機野菜 宅配」「有機野菜 ジュース」といった、複合キーワードのリストを素早く出してくれます。
検索スピードも非常に早く手軽です。検索ボリュームが出てこないので調べたい時には、一括コピーをして、Googleキーワードプランナーに貼り付ければよいです。
グッドキーワードでピンとくるものを数回繰り返し、Googleのキーワードプランナーでボリュームを確認します。
複合キーワードで競合と差別化する
複合キーワードについて
ユーザーが何かを検索する場合は、目的に応じてキーワード2語以上で調べることがほとんどです。
「有機野菜 何が違う」などです。ユーザーは、こうした「複合キーワード」で検索しているのが一般的です。
SEO対策は複合キーワードで!
もちろん「有機野菜」という単一キーワードを避けたほうが良いというわけではありません。
よく使われる言葉な分、たくさんの人が集まるのですが――注意してほしいのは、こうした検索ボリュームも大きい有名なビッグワードは、大手スーパーなどの資本力のある企業が押さえており、強豪がたくさん犇いている状態だということ。
広告費一つとっても、太刀打ちするのは厳しいかもしれません。
「有機野菜+〇〇」という複合パターンでキーワード対策が必要です。
さいごに
ここまでの議論をまとめると、下記の通りとなります。
1.ツールを使いこなして検索ボリュームのあるビッグキーワードを選ぶ
2.ビッグキーワード単一だけではなく複合キーワードを選ぶ
3.複合キーワードを構成するキーワード(「有機」「野菜」「新鮮」など)を記事に散りばめていく
ユーザーに検索されやすい、効果的なキーワード選びをいろいろと試行錯誤する中で、最適なキーワードを見つけて記事やホームページを作っていきましょう。