企業が社会的に認知されるために必要なことは何でしょうか。
もちろん提供するサービスや商品が優れていることは当たり前です。しかし素晴らしい商材を持っているだけではなかなか認知度は上がりません。
そこでブランディングを検討し取り入れることが重要となってきますが、ブランディング戦略はただ単に企業の紹介を繰り返しても効果を発揮できません。
ブランディング戦略においていちばん大事なのは、自社にとっての専門分野はなにか、この分野であれば他の会社には絶対に負けないという分野をしっかり訴えることです。
この記事では、そうした専門分野をアピールしたホームページを作るメリットについて解説します。
ホームページで専門分野をアピールすることによるメリット
ホームページで専門分野をアピールすることによって具体的には何ができるようになるのでしょうか。3つに分けて整理します。
見込み客にとって会社の実態が分かりやすくなる
市場や顧客をきちんと捉えることはとても重要です。例えば行政書士のサイトを開設したとしましょう。
行政書士のサイトは山のようにありますので、その中から自分の事務所のサイトに興味を持ってもらうのは様々な工夫・戦略が必要です。
そんなときは、行政書士の仕事の中でも自分の事務所は何に一番強いのかを前面に出しましょう。
遺言・相続書類、交通事故の示談書、賃借契約、自動車事故・保険書類、日本国籍取得、国際結婚、在留資格、内容証明など様々な分野がありますが、仮にそれぞれの分野を業務範囲としていて実績があったとしても、全部を載せないというのが「専門ホームページ」です。
全部を載せたところで大手の事務所にはかないません。自分の最も得意とするものプラスアルファくらいを強くアピールすることで、見込み客は安心してあなたの事務所を選択することができます。
専門分野を軸に顧客との関係を深めていくことができる
専門分野をきちんとアピールした場合には、その分野に対して本当に困っている人がアプローチしてきてくれます。広く浅く書いておくと、問い合わせをしても参考材料の一つにしか思ってもらえないケースが多いです。問い合わせを検討する人はいくつか他の事務所を比較検討することが普通だからです。
しかし、「うちの事務所は国際結婚と在留資格について非常に実績がある」と専門分野を全面的にアピールしたホームページにすれば、見込み客は具体的な質問をしてくるでしょう。
そして、国際結婚と在留資格について様々な有益な記事を掲載して、見込み客の人が知りたい情報を提供してあげることも効果的です。
ホームページで色々な情報を見てわからないところを質問してきてくれるかもしれませんし、ネットで回答した内容に満足であれば、実際に来所したいと希望する確率は非常に高まります。
競合他社との差別化ができる
見込み客の人はまずネットで競合他社のことをじっくり比較検討します。インターネットのない時代ですと、近所であるとか、知名度が高いといった理由で直接電話をするというケースが普通でした。しかしインターネット時代では比較検討を事前に済ませることは当たり前です。
つまりホームページを公開した時点で、あなたのサイトがどんなジャンルであれ、同業他社との激しい競争に自動的に投げ込まれていることになります。
このとき、一番やってはいけないことが単に見栄えの良いホームページを作って安心することです。デザインはたしかに重要なのですが、お客様にとってデザインがいちばん重要なのは、デザイン会社を選ぶときだけです。
その他のジャンルであれば、そのジャンルごとであなたのサイトの専門分野、一番の得意分野を厳しい目でチェックするのが普通です。
もう一度先ほどの行政書士のジャンルで考えてみましょう。遺言・相続書類、交通事故の示談書、賃借契約、自動車事故・保険書類、日本国籍取得、国際結婚、在留資格、内容証明のうち、見込み客が求めているのは一つかせいぜい二つだけです。大切なのは、あなたの行政書士としての腕前を総合的に判断しようとしているのではないということです。見込み客は、自分の抱えているたった一つの問題で頭がいっぱいです。
あなたがオールラウンドにいろいろなジャンルをこなせるかどうかなどには、まったく興味がないのです。
さいごに
以上、専門分野を全面的にアピールしたホームページを作るメリットについてお伝えしました。
行政書士を例としましたが、このことはすべての分野に当てはまります。
例えば、花屋さんを考えてください。バラ、ガーベラ、カーネーション、ユリ…全部取り揃えていますとサイトに載せるよりも「バラのことならどの店にも負けない」というウリの方が、購入したい気持ちが高まります。
「自分の専門分野を活かしたサイトづくり」という軸をぶらさないことが大切です。
CUBEでは、お客様の業務内容をヒアリングさせていただき、インターネット上から反響がありそうな分野での専門ホームページを企画・ご提案いたします。
強みが明確にわからないと言う方も、ディレクターがしっかりヒアリングさせていただきますので、お気軽にご相談ください。