もうすぐ夏フェスシーズンも終わりますね。アウトドアとフェス大好き、林です。
最近、車買おうかなと思って情報収集してました。ほんとなんとなくです。こだわりないので、中古車でいい、4人乗れて走ればどこの車でもいいと考えてました。
そんな時にふと目にとまったのがフォルクスワーゲンです。
昔から名前は知ってるし、身近な人も乗ってます。多々ある外国車メーカーの一つくらいに思ってました。
今回気になった理由はCMの影響です。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、車に乗る楽しさが伝わってきますよね!
他社も色々CMしてますが、なぜフォルクスワーゲンが印象に残ったのか。それはブランディングが秀逸だからだと考察しました。
そこで今回はブランディングについて少し話します。
ブランディングって?
引用元:ウィキペディア
顧客の視点から発想し、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略のひとつ。ブランドとして認知されていないものをブランドへと育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し活性・維持管理していくこと。またその手法。
すごくわかりやすく言うと
企業がお客様からどう見られて、どんな印象を持ってほしいかをコントロールすることです。印象ってフワッとした言葉ですがめちゃくちゃ重要で、お客さんが何かを買うとき、選ぶときに大きく影響します。
例えば街でブラブラしていて、コーヒーを飲みたくなってカフェに入るとします。知ってるお店はいくつかありますよね。以前入ったことあるお店でも、名前は知ってるけど入ったことないお店でもどっちでもいいです。選ぶ理由には色々あって、雰囲気がステキ、メニューが好き、雑誌で見て良さそうに見えたなどもあると思います。理由は明確ではなくても「自分にあう」「楽しい経験できそう」「安心する」と、なんとなく選ぶこともあるでしょう。その時に効力を発揮するのがブランド力です。そのブランド力を設計してお客さんと共有するまでのプロセスがブランディングです。
ブランディングの勘違い
よくブランディングしましょうという流れで、お客さんに「じゃあ会社案内作り直して、ロゴ作り直して、内装変えて」と見た目の変更をお願いされることがあります。確かに見た目もブランディングの一つですが、本来はもっと広義です。印象は見た目だけから受けるわけじゃないですよね。お店なら店内の明るさや匂い、スペースの取り方、家具のレイアウト、商品の質からスタッフの振舞い、電話応対の仕方………
上げるとキリがないくらい多数の要素を含んでいます。新しく生み出すブランディングもあるだろうし、既存のものを変えるブランディングもあります。すぐに簡単にできるものではないですが、できると想像以上の結果をもたらします。いい意味でも悪い意味でも。
デザインの現場でも、このブランディングのツール制作を経験することが多々あります。デザインコンセプトとして具体的なビジュアルヒントを与えられますが、そのコンセプトに至るまでの過程にもブランディングを設計する人のアイデアが満載なわけです!直接ブランディングに携わることはデザイナーの立場ではそうないですが、もしできるならすごくやりがいのある仕事ですよね。
これこそブランド力!
今回私がフォルクスワーゲンに注目した(正確には自然と気になった)のは、ブランド設計が秀逸で、車買ったらこんな楽しいことできそう、車体のデザインかわいい、CMのコピーに共感した等々、まんまとはめられたわけです(笑)。あのCMのメロディーロゴも耳から離れません。車の運転にさほど興味がなかったのに、ドライブしたいなと思いました。もちろんかわいいフォルクスワーゲンに乗って!
人をここまで動かせるのってすごい力だと思いました。
最後に…
ここまで言っときながら、諸事情で車の購入はあきらめました…(買わへんのかーい)