コンテンツマーケティングという手法が注目を集めています。この手法はリスティング広告のようにお金を払って広告を出稿してユーザーを集める手法ではなく、Googleなどの検索エンジンで上位に表示をさせた上でサイトに誘導し、役に立つ質の高い記事を無料で読める状態を作ります。
記事を見たユーザーとしては「知らなかったことを教えてもらった」という気持ちが芽生え、目にする頻度が高まる毎にやがてそのサイト、運営会社、取扱品に好感と信頼を寄せていくという手法です。
この記事の目次
コンテンツマーケティングで大事な事
ここで大事なことがあります。
コンテンツマーケティングはコンテンツを増やすという大仕事がありますが、コンテンツを増やしてアクセス数を稼ぐことがゴールではなく、本当に大事なのは「何のためのコンテンツマーケティングなのか」を考えたうえでの「コンバージョン」です。資料請求なり、商品購入といった成果につなげないと、ただで情報を提供しているだけのサイトになってしまいかねません。
コンテンツマーケティング成功の鍵は、ずばり「コンバージョンにつながるコンテンツの提供」です。
ということで、この記事ではコンバージョンにつながるコンテンツの提供について具体的にわかりやすく解説いたします。
記事の量ではなく顧客を育てる質の高い記事が必須
コンテンツマーケティングのターゲットとなるユーザーは、ある特定の商品を求めてサイトを訪問しているのではありません。
例えば、ユーザーが商品にある程度詳しい場合には細かいスペックや価格面をチェックするためにサイトを訪問しています。
商品について検索をして「どういうものを買うべきかの情報収集をしたい」と考えている潜在層の見込み客にとっては、そもそも自分が何に悩んでいるのかもはっきりせず、関連情報をぼんやり探しているというケースも多いのです。
したがって、コンテンツマーケティングでは以下の要素を記事に盛り込むことをお勧め致します。
1.【ベネフィットの明確化】
お客さんの悩みは何かを明確にしてあげる
2.【解決方法の方向性の提案】
その悩みに対して「こう考えたらすっきりしますよ」という
プロの視点を与えてあげる
3.【アプローチモードに入る】
悩みを明確にし解決策を提案してから初めて、
自社の商品を説明したり資料請求へ促すアプローチをする
4.【価格比較ではなくて質の比較を訴求する】
今が買いどきである理由、自社製品・サービスが質的に優れている理由を
文章で丁寧に説明する
5.【エンゲージメント】
一度製品を買ってくれたら1年無料のサポートありなど、
顧客との強固な信頼関係を構築する
これらの要素を記事に盛り込むことで、記事を読んだユーザーはアクションを起こしやすくなり、コンバージョンに繋がる可能性が広がります。
しかし、一つの記事でこれらすべてを無理やり盛り込む必要はありません。
例えば上記の5つを個別記事として5本提供して、6本目にすべてを網羅した記事を作り、そこにコンバージョンページへの大きめなバナーを張るなどの導線を作るという方法も効果的です。
PDCAがコンテンツマーケティングを成功させる
こうした記事をリリースする際に大切なのは、Web上のあらゆるサイトを閲覧し、どんな記事が読まれているのかについて客観的にチェックすることです。記事はたくさんあったほうがホームページ自体の価値は上がっていきます。しかし、コンバージョンにつなげていくためには、どの記事を読んだ後にコンバージョンページに行っているかといった客観的なデータを把握しておくことが大切です。
具体的にはGoogle Analyticsなどを使ってコンバージョンがどのコンテンツから流入しているかのデータをチェックすることで、効果が分かるようになります。
コンテンツマーケティングにもアクセス解析データの分析は必須です。
まとめ
【Plan】
ユーザーの潜在的な悩みの方向性を提示してあげる
【Do】
ユーザーの悩みを解決する記事を掲載する
【Check】
ユーザーがどのようにしてコンバージョンページに遷移したかを、
アクセス解析で客観的に把握する
【Action】
ユーザーを見込み客とするためにサイトの導線を改善したり、
読まれている記事の傾向を掴みそれに似た記事を増やしていく
コンバージョンを意識しないと具体的な成果に結びつかない、単に情報を提供するだけの情報サイトになってしまいます。
最終的に欲しいのはなにか、ホームページからの問合せなのか、資料請求なのか、営業チャネルが欲しいのか、メルマガに登録させたいのかなど、目的を意識して戦略的にコンテンツマーケティングを実施すること。
これがコンテンツマーケティングの成功の鍵と言えるでしょう。