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コーポレートブランディングでいちばん大切なこと

ブランド品、ブランド物という言葉にあるように、「ブランド」に高級なイメージを連想する人は多いでしょう。しかし、コーポレートブランドはそうした高級感とはまったく別のものを意味します。

この記事では、最初にコーポレートブランドとは何かをしっかりと押さえ、そのいちばん大切なことを実現するために必要なことを学びます。

ブランドとブランディングの違いについて

ブランドとは一言でいうと「良い」イメージのことを指します。商品ブランドといえば、「良い商品イメージ」ですし、コーポレートブランドとは「良い企業イメージ」を意味します。

そして、ブランディングとはその良いイメージを持ってもらうための手段をさします。ブランド⇒実現する手段⇒ブランディングとなります。

例えば「従業員にやさしい」という良いイメージを確立するために、育児休暇や福利厚生を充実させ、それをきちんと社内外にアピールすることも、コーポレートブランディングとなります。

その他、地球に優しい企業、先進のテクノロジーを常に提供する企業、お客様第一の企業などのイメージを獲得していくことなどがコーポレートブランディングとなります。

世界の有名企業のコーポレートブランド

コーポレートブランディングで大切なことは、その企業のミッション(社会的使命)を分かりやすくイメージしてもらうことです。

まずは世界的に有名なIT企業のミッションを見てみましょう。すると、コーポレートブランディングで大切なことがより具体的に見えてきます。

Googleのミッション

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
⇒分かりやすくイメージにすると…
「精度の高い検索エンジンといえばGoogle」

Amazonのミッション

「地球上で最も顧客第一主義の会社」
⇒分かりやすくイメージにすると…
「使い勝手の良い通販サイトといえばAmazon」

Facebookのミッション

「人々にコミュニティーを構築する力を提供し、世界のつながりを密にする」
⇒分かりやすくイメージにすると…
「実名による密度の高いSNSといえばフェイスブック」

Appleのミッション

「リードする 再定義する 革命を起こす」
⇒分かりやすくイメージにすると…
「最先端のテクノロジーでこれまでになかった小品を作る会社といえばアップル」

コーポレートブランディングで最も大切なことはこの企業の「思い」です。それをミッション(社会的使命)として実現するためにはどうしたら良いか、こういう順番でコーポレートブランディングは行わなければなりません。

派手なテレビCMなどをイメージするのではなく、まず自社の強い思いはなにか、何を社会に訴えて、どんな分野でどんな貢献をしていくのかを考えるところから出発しなければなりません。

正しいブランディングを行うためには手段とらわれてはいいけない

正しいコーポレートブランディングを行うためには、CMにするのか、Webにするのか、それとも大型イベントのスポンサーになるのかといった「手段」を真っ先に考えてはいけません。

まっさきに考えるべきなのは、それらの手段を使って何をアピールしたいかを明確化することです。ブランド構築(ブランディング)というと、どうしても我々は派手なイメージ戦略を思い浮かべてしまいます。

しかしそれでは、いつまでたっても統一したコーポレートイメージが確立しません。いろいろなメディアに登場して確かに知名度は上がっているけれども、実際になんの会社でどんなことをミッションとしているのかがわからないと、コーポレートブランディングに成功したとは言えないのです。

そのためには、広告代理店に連絡をとってブランディングのメニューを提案してもらうまえに、まず自社の中でコーポレートブランディングを明確化するためのチームを立ち上げることが大切です。

さいごに

以上、コーポレートブランディングの秘訣は、ミッションから考えることでした。

社長の独断と先行ではなく、社内で幅広く意見を集め、社員の誰もが納得する一つの明確な方向性を打ち出し、それを実現するためにはどんな「手段」が必要なのかを考えましょう。

そうすれば、「この会社と小品やサービスを通じてずっと付き合っていきたい」という強い消費者のロイヤリティが出来上がってくるので、コーポレートブランディングは増々強固なものになります。

この結果、商品・サービスの売上は向上し、購入後の満足感も高く、リピーターになってもらえるなどのメリットがでてきます。

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