朝晩が寒くて体調管理に気をつけたい、デザイナーの林です。
みなさんは未来の話をするのは好きですか?
先日、1989年のアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』の描く2015年の未来が話題になりました。
リアルタイムで観た世代(林もそうですw)には特別な懐かしさと、当時描いた未来像と今を比較する楽しさも湧き上がります。
映画に描かれている2015年10月21日は車が自在に空を飛んで、靴を履くと自動でヒモがキュッとしまり、テレビは壁にかかった大型画面にマルチチャンネルが映し出され、タブレット型のコンピューターのようなものを登場人物が使用しています。
特に強く印象に残るのは宙に浮くホバーボードではないでしょうか。
わかりやすく言うと、車輪のない、地面から浮いて移動するスケートボードです。
主人公が水の上をホバーボードで移動するシーンに、「こんなのあったらいいな」と夢見たものでした。
現時点で開発は進んでいるようですが、私たちが日常使用できる段階はまだまだ先のようです。
さて、今回は映画に登場するテレビ電話のシーンを観て、インターネットの遷移について知りたくなったので調べてみました。
●1967年
アメリカでARPANETという世界初のパケット通信ネットワークの研究プロジェクトが発足したのがこの年。世の中にインターネットが生まれるきっかけとなった出来事です。
●1969年
ミニコンピューター用のOSであるUNIXが開発され、UNIXからUUCPやTCP/IPなど、現在でもインターネットで使われる大きな技術が誕生しました。
●1974年
東京大学と京都大学をパケット通信網により接続する「N-1ネットワーク」呼ばれるネットワークの運用が開始。
この頃から、日本でもインターネットの技術が少しずつ研究されていきます。
●1982年
現在も利用されている電子メールの配送プロトコルとしてSMTPが標準化されました。
●1985年
ソフトウェアの不正コピーに抗議する目的でパキスタンのプログラマーが作成した、世界初のコンピューターウイルスが出現しました。この年、日本ではNTTが設立されました。
●1988年
NTTが世界初のISDNサービスとして、「INSネット64」の提供を開始。チャネルが2回線同時に使えるメリットを活かして、インターネット接続をしながら通話ができるようになりました。
今や当たり前ですが当時は話題で、天才バカボンを起用したCMを今でも覚えています。
●1989年
日本のドメイン名が.JUNETから.JPになり、大学名.AC.JP、会社名.CO.JPなど、属性ごとに階層化されたドメイン名へと移行しました。
●1991年
欧州原子核研究機構により、世界で初めてとなるWebサイトが公開されました。
●1992年
高エネルギー加速器研究機構のサーバで、日本初のHTMLで記述されたWebページが公開されました。
●1993年
HTMLバージョン1.0が公開されました。
●1994年
ニフティがインターネット接続サービス開始しました。amazon.comやYahoo!が誕生したのもこの年です。
●1995年
Internet Explorerが登場し、Windows 95が発売されたこの年、インターネットの爆発的普及が始まりました。
NTTによる「テレホーダイ」サービスの開始で、定額でインターネット利用ができるようになったのも大きな要因になりました。
また、Javaが開発され、ブラウザ上でのアニメーション表示やインタラクティブな操作ができるようになりました。
●1997年
Google検索登場し、複雑化していた既存の検索エンジンに比べ、
極めて簡素なインターフェースながら的確な結果を返すと評判になりました。
●1999年
2ちゃんねるが開設されたこの年、NTTドコモが「iモード」サービスを開始しました。
●2004年
Facebook、mixi、Flickrが誕生し、SNSや写真共有が一般に普及し始める時期でした。
その後は、毎年のように新しい技術・アプリが開発され、皆さんご存知のYouTubeやTwitter、App Storeなどが誕生し、あらゆる国のあらゆる年齢層の人がインターネットを日常で利用するようになりました。
こうやって調べてみると、1990年前後から今のインターネットの基盤となる技術が加速度的に進化しているのがわかります。
「今から25年も前」と思うか「たった25年前」と思うかは年代などによって様々ですが歴史という観点から見ると、25年間でこれだけの進化し、影響力のある技術は他にないのではないでしょうか。
最後に…
今回振り返ってみて、これからも必要不可欠なインターネットの重要性を再認識して改めて自分の仕事にやりがいを感じることができました。