SEO対策をするときに、制作面ばかりに気を取られてはいけません。せっかくSEOを考えたコンテンツを作ったとしてもそれをGoogleのクローラーが認識してくれないことには意味がないからです。
Googleのクローラーに効果的にサイト全体を認識してもらうためには、サイトマップを作成してそれを登録する作業が欠かせません。
この記事では、Googleクローラーに認識してもらうための、サイトマップの必要性と作成方法について解説します。
サイトマップには二種類ある
「サイトマップ」と言った場合、通常はユーザーに見せるサイトマップページを想像します。
しかし、Googleにとっては通常のサイトマップページはコンテンツの一部に過ぎません。そのためGoogleクローラーのための特別なサイトマップが必要になってきます。
そのGoogleクローラー用の特別なサイトマップをXMLサイトマップと言います。
XMLサイトマップが必要な理由
XMLサイトマップは、Googleクローラーに対してサイトの全体構造を分かりやすく伝えて、正しくインデックス化してもらうための地図になります。一般ユーザーがソースを見ても何が書いてあるかわかりづらいものです。
XMLサイトマップがなかったとしてもGoogleクローラーは、内部構造のリンクをたどってサイト全体を把握しようとします。しかし頼りになるのはリンクだけですので、そもそも新規に立ち上げたサイトに既存のサイトからリンクが張られていないと、サイト自体を発見してもらえません。
このことを知らないと「せっかくサイトを公開したのに、まったく検索されない、いったいどうなっているのだ」という事になってしまいます。
また、運良くGoogleクローラーに見つけてもらったとしても、サイト内部のリンクをたどりながらインデックス化していきますので、読み取ってくれるスピードが格段に遅くなります。Googleクローラーが地図を見ないで、手探り状態の中、自分で探しているからです。
つまり以下の2点でXMLサイトマップが必要になります。
1Googleクローラーに新規サイトを認識してもらう
2Googleクローラーにサイト内部のページを短い期間ですべて認識してもらう
サイトを公開してそのままにしておくのは非常に時間的にもったいないと言えますので、絶対にやめましょう。
Googleでは公式見解として以下のサイトには、XMLサイトマップが特に重要であると言っています。
■大規模なサイト
■リンクがされていないコンテンツページが多いサイト
■新しいサイトで、外部からのリンクが少ないサイト
■リッチメディアコンテンツを使用しているサイト
「Google公式サイト サイトマップについて」
https://support.google.com/webmasters/answer/156184?hl=ja
さいごに
現場の技術に詳しくないスタッフは、ついついコンテンツの充実にばかり労力を割いてしまいがちです。しかし、新規にサイトを立ち上げたときにはもちろん、新規ページを公開するたびにXMLサイトマップを更新しなければ、素早く検索結果に反映されることもありません。
ただ、一からsitemap.xmlの構造を理解して手書きで作成しないといけないというわけではありません。
サイトマップ作成のための無料サイトがありますし、WordPressを使っている場合には、記事の更新のたびに自動作成してくれるプラグインも用意されています。
こうしたツールを使いこなせば、技術者でなくてもXMLサイトマップを作成することが可能ですので、もし未対応の場合にはすぐに作成することが大切です。