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ブランディングはサブスクリプションサービスの基礎

いまさらですが、インターネットは情報に溢れかえっています。ネット以外でも情報は溢れていますが、例えばテレビコマーシャルを流せる企業は限られています。

 

しかしネットでは料金や方法の手軽さからものすごい情報が流通していて、消費者に自社の情報を伝えるのにはすごい努力がかかります。

 

その努力を劇的に簡単にしてくれるのが実はブランディングなのです。いったんブランディングの構築に成功すれば、新しい商品を告知するのに大きな手間はかかりません。消費者の方であなたの会社の新商品やサービスを勝手にチェックしてくれるからです。

 

この記事では、そんなブランディングの威力について整理して解説します。

新聞の宅配ビジネスの本質はブランディングにある

最近では若い人は新聞の宅配を利用しないケースも増えています。しかし日本ではまだまだ宅配をしてもらうケースもあります。

 

これは諸外国では珍しいことです。大抵の国ではその日の一面の様子でどの新聞にするか駅のスタンドなどで決めて、紙面本位で買うというのが一般的です。日本の夕刊紙の買われ方と同じです。

 

ではなぜ、普通の一般紙(朝日、日経、読売、産経など)は宅配制度がなりたつのでしょうか。それは、朝日新聞を購読すれば、朝日的なリベラルな記事が掲載されており、産経新聞を購読すれば、やや右寄りの記事が掲載されているというブランディングがあるからです。

 

こうしたブランディングがなく、スクープ本位で新聞を選びたい場合には、宅配はとても困ったことになります。読みたいと思った記事がないからです。

 

しかし日本では、どうしても読みたい記事というよりは朝日らしい記事、産経らしい記事というブランドの安心感で新聞を読む人が多いので、そうした問題は起きないのです。

 

注目のサブスクリプションビジネスの本質もブランディング

現在、シェアビジネスの進化系としてサブスクリプションがトレンドとなっている。サブスクリプションとはもともとの意味は「加入」ということだが、そのメリットは提供側企業にも消費者側にも非常に大きいといえます。

 

企業にとってサブスクリプションビジネスを導入する第一のメリットは、継続した安定収入が見込めることです。一旦商品を買ってもらっても買い替え時に競合他社の製品を選択されてしまうリスクはどんな企業にとってもあり得ることです。

 

ところがサブスクリプションビジネスの場合には、初期費用こそ大きな利益は出ないものの継続して使ってもらうことで、消費者の乗り換えリスクを軽減することができるのです。

 

また、月額定額制の場合には分割払いと同じで消費者に対して高額の製品を勧めやすくなることも大きなメリットとなります。例えば車のサブスクリプションサービスの場合、一旦サブスクリプションサービスに申し込めば月額費用の範囲内で、新しいモデルの車を使用することができます。

 

一見すると車のレンタルとにているが、レンタルの場合には仕様時間や使用距離、車種などによって料金は様々だし、一回一回申し込みが必要となります。

 

サブスクリプションサービスに加入すればメニューによって車種の制限はあるものの、基本的には自由に車を選んで使用することができるので、消費者に受け入れられやすいことが特徴となるわけです。

 

最後に、サブスクリプションサービスでは、購入をためらっていた潜在層にもアプローチしやすくなり、ユーザー数の拡大が期待できます。長く使い続けてもらうことを前提として、ローンと同じく月々の支払いをかなり抑えることが可能です。

 

一旦ローンを組んでしまうと、支払いが終わるまで大きな借金を抱えてしまうという負担感も大きいし、そもそもローンの審査に通らないいという顧客もいます。そんな場合にはサブスクリプションサービスが最適であるといえるでしょう。

 

そして、このような長期間に渡っての使用を前提とするサブスクリプションサービスでは、ブランディングがもっとも重要になってきます。なぜなら長期ローンと違って、サブスクリプションサービスでは長期間の契約の縛りがないことがほとんどだからです。

 

せっかく初期費用で儲けることをやめて月額費用を低額に抑えて提供しているのに、もしブランディング力が弱い場合には、ユーザーは簡単にサブスクリプションサービスを解約してしまうからです。

 

さいごに

以上から分かることとして、最先端のビジネス形態として注目を集めているサブスクリプションサービスは、ブランディングの成功なしにはありえないということです。

 

様々な業種で今後サブスクリプションサービスが展開されていくことが予想されていますが、新規参入ができる条件を満たす企業には必ずきちんとしたブランディングが求められるという現実をきちんと認識しておくことが大切といえます。

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