ホームページをリニューアルしたいという動機は様々です。もっと集客したい、もっと資料請求を増やしたい…などいろいろあると思います。中でも多くのサイトオーナーの人が感じているのは「デザイン的にもっと見栄えの良いものが作りたい」ということでしょう。
中小企業のサイトの中には、ホームページをとりあえず最小限のものを作ってみたけども、改善したほうがよいかもしれない…などと感じている会社も案外多いと感じます。
この記事では数あるホームページリニューアルの目的の中うち、デザインリニューアルに焦点を当てて解説します。
ホームページはスマホで見ることが当たり前の時代になった
デザイン重視のホームページのリニューアルで最初に考えておくべきなのが、スマホ対応です。スマホが爆発的に普及する前には、ホームページとはパソコンで見ることを前提として設計・制作されていました。
しかし現在はスマホでの閲覧が7割を越えており、前提とすべきメディアは完全にスマホが優先される時代になっています。
とは言え、リニューアルにあたって新たにスマホサイトを新規で立ち上げ、既存のパソコンサイトのデザインもそれに合わせるとなると、画像などの共有できる部分があるにせよ、予算も2倍近くになってしまいます。
そこでオススメなのが、一つのHTMLファイルを作れば、画面の大きさで自動的に見え方が切り替わる「レスポンシブウェブデザイン」による制作です。
レスポンシブウェブデザインの特徴とオススメ理由
レスポンシブウェブデザインとは、パソコン、スマホ、タブレットなどの画面の大きさに最適化されたデザインを自動的に見せる仕組みです。
初めてこの言葉を聞く人はわかりにくいかもしれませんが、一つのHTMLファイルの中に「この大きさ以上だったらこのデザイン要素を見せなさい」「この大きさ以下だったらこのデザイン要素を見せなさい」という指示がされていて、パソコン、スマホ、タブレットそれぞれを作成する必要が無い作り方のWebデザインです。
レスポンシブウェブデザインのメリットはリニューアル時だけにとどまりません。
新サイトをリニューアルしてオープンしても、サイトにユーザーを集客するためには常に最新の情報を提供し、ブログ記事などで役に立つ情報を積極的に発信していくなどの継続した努力が必要となります。
このとき、もしサイトが「パソコン用」「スマホ用」「タブレット用」と3つに分かれていたらどうなるでしょうか。
当然、3サイトように原稿をアップする手間がかかります。リニューアル後の更新は、大規模なデザインリニューアルと違ってテキスト原稿プラスアルファの数点の画像だけかもしれません。しかし、これを毎日更新するとなるとその手間は結構あります。
本業の片手間に自分自身で更新作業をしないといけない中小、ベンチャー企業の方はこの更新作業を考えても、レスポンシブウェブデザインがオススメとなります。
さいごに
ここまで、全体的なデザインをレスポンシブウェブデザインで解決する方法について解説してきました。最後に、見逃してはいけないこととして「見栄えだけがデザインではない」ということを指摘しておきます。
資料請求や物販などのユーザーインターフェースの「使い勝手の良さ」もまた、広い意味でのデザインです。せっかく全体として見やすく機能的なデザインリニューアルを実現していても、使い勝手が悪ければ実際上の「効果」が実感できません。
資料請求や物販などで、情報発信以外のユーザーのアクションを期待したい場合には、フォームを使いやすくすることも重要です。