現状公開されているホームページをリニューアルしたい。その時は新しいホームページの完成イメージを想像してしまいがちです。しかしそれは間違いです。
正しいホームページリニューアルはまず現状の問題点をしっかりと把握して、それを解決するための具体的で最適な方法を明確化することです。
ホームページ作成業者に依頼する場合でも、まずは自分自身で現状の問題点を把握しましょう。でないと、業者の言われるままに高額な料金を支払って、結局満足行くものが納品されなかったということにもなりかねません。
ライバルサイトにあって自分のホームページにないものを洗い出す
「自分のホームページは独自路線を行くのだ」「今更競合他社の分析なんてやりたくない」。このように考えてしまうサイトオーナーの方もいますが、はっきり言って間違っています。
インターネットユーザーのほとんどはグーグルなどの検索エンジンを通じてホームページにやってきます。ホームページでは検索ワードに引っかかった同業他社がずらりと並びます。
自分のホームページにアクセスしてほしいのなら、まず他のサイトがなぜ検索上位に登場しているのかを見極め、自分のホームページに足りないところを洗い出すことが大切です。
アクセス解析をしっかり読み込む
ホームページリニューアルでありがちなのが、アクセス数をとにかく伸ばしたいと、それだけを考えてしまうことです。
確かにアクセスが集まらないことには何も始まらないのですが、言い換えればそれは始まりに過ぎません。
資料請求や問い合わせからビジネスにつなげたいと思っているのなら、実際にアクセス者数辺りどれくらいのコンバージョンが達成できているのかなど、より課題をはっきりさせるための分析が必要になってきます。
KGIとKPIを設定する
アクセス解析をしっかり読み込むことと密接に関係しますが、アクセス解析を見てもなんとなく数字を眺めるだけでは意味がありません。
KGI(Key Goal Indicator/重要達成指標)とは例えば、「半年後にウェブ経由の売上を月額50万円にする」といった大きな目標を刺します。
これに対して、KPI(Key Performance Indicator/重要評価指標)とは、「半年後にホームページ経由の売上を月額50万円にする」ことを達成するために必要な中間目標となります。
例えば、「ホームページのアクセス数を20%増やす」「問い合わせ率を30%増やす」「滞在時間を1記事辺り平均5分以上にする」などが、KPIとなります。
これらの重要指標は、トライアンドエラーで課題点をどんどん再発見して最適な改善を試していかないと意味がありません。代表的な改善方法としてはPDCAを回すことが挙げられます。
更新作業の運営体制を見直す
ホームページをリニューアルしたいという希望を持っている人のほとんどは、現状のホームページが昔作ったままになっていることをなんとかしたいと思っています。
その時にまっさきに目が行ってしまうのがデザインが古臭いということです。確かに古すぎるデザインは流行遅れの洋服と同じで、インパクトに欠けます。
しかしそれ以上に重要なのは、ホームページを立ち上げたあとに更新作業が全く行われないために、古くなっているということなのです。
理由は簡単で、最初にホームページを立ち上げた時に立ち上げたあとの運営体制を考えていなかったからです。
リニューアルしたあとに、新しいコンテンツの追加のためにライターを雇って外注するのか、それとも自分の時間をなんとかひねり出すのか、更新作業をどうするかについても考えておくことが大切です。
さいごに
以上、ホームページリニューアルに必須の問題点の洗い出しについて解説しました。ホームページリニューアルというとついついデザインばかりに目が行ってしまいます。
しかし、デザインはホームページのリニューアルの一つの要素に過ぎません。どんな問題があるのかをしっかり多角的に分析することがホームページリニューアルを成功させるポイントです。